【老後の住み替え先】
数年前から、所有している不動産を住み替え先の資金にしたいとご相談をいただいております。
住み替え先は・・・
『老人ホーム』
老人ホームと言っても民間施設や公的施設があり、
またその中でも介護施設の種類や特徴は異なります。
【民間施設】
・介護付き有料老人ホーム
・住宅型有料老人ホーム
・サービス付き高齢者向け住宅。
・グループホーム
【公的施設】
・ケアハウス
・特別養護老人ホーム
・介護老人保健施設
・介護医療院(介護療養型医療施設)
健康状態によってご相談も様々ですが・・・
老人ホームに入所するため自宅を売却し、
売却した費用を老人ホームの資金に充てたい。
施設に入ってから自宅を売却し、
売却したお金を老後の生活費にしたい。
子どもが一緒に住むことを考えていないから、
頼れないから自分で・私たちで動けるうちに、
判断できるうちに行動したいなど。
今のところ、戸建てにお住まいの方からのご相談がメインです。買い取りをご希望の方もいらっしゃれば、住みながら売却されたい方もいらっしゃいます。
『買い取り』
弊社または不動産業者が買い取りさせていただくケース。
お住まいの方にとっては不動産を現金化するスピードが速いため、資金取得が早く、施設への入居がスムーズに行える利点があります。
ただ、買い取り後は不動産会社がリフォームをし利益を乗せて販売します。そのため一般の方がご購入できる又ご購入しやすい価格帯で販売します。買い取り価格は相場よりも数百万円単位で下回るため、金額によっては条件に合わないケースもあります。
『住みながらご売却』
メリットは高くご売却できる可能性があること。
立地や間取り、建物の使用状況にもよりますが・・・
狭い日本の国土で立地の良い場所はすでに建物が建っていたり、月極やコインパーキングなど利用済みの土地が多いです。
その中で不動産が販売されると、近所にご両親がいる。通勤の便がよい。近くに賃貸で住んでおり環境を変えず購入を検討されている方がおります。
タイミングによっては好条件でご購入いただける場合も多々あります。
ただ、お住まいになりながらご売却となると、いつまでに売れるか分からない。周囲に売却していると分かってしまうなどクリアすべき点はいくつかあります。
ご相談者の方は70~80代の方がメインです。
健康でご自分で、ご夫婦で日常生活に支障がなく安心してお住まいになれることが一番良いのですが、
認知症になる前に動きたい。
スーパーまで行くことが大変。
建物が古く使い勝手が悪い。
安心して生活したい。
家の中が寒い。
段差がある。
また、
子供と仲が良くないから相談できない。
孫がかわいいけど、子供に迷惑を掛けたくない。
子どもがいないから自分で、私たちでやらなくてはならないなど。お一人おひとりによってお悩みは異なります。
ご自分が、ご両親が将来を考える上でやはり大事なことは、『老いじたく』を元気なうちに考えることだと思います。
相続や遺言、ライフプラン。
またエンディングノートを利用し、自分自身に万一のことがあったときに自分に関するさまざまな情報をノートにまとめておくこと。
お金や健康状態の悩み、なかなか家族にご相談できないこともあるかと思います。
また、
これからご購入する不動産。
すでに所有し、お住まいになっている不動産
相続して空き家になっている不動産。
車をお持ちの方は車検(基本的に2年に1度)プロの整備士の方へ車をチェックしてもらいますが、お住まいに整備や点検の義務はありません。
新築の場合10年以内であれば、建てたハウスメーカーや工務店さんによりメンテナンスがあります。(10年以降は有償になるケースあり)中古の不動産はセルフメンテナンスが必要で、メンテナンス次第で不動産の価値も異なる場合があります。
ただお金をかけることだけではなく、住まいに気を掛けるだけでも良いかと思います。
お部屋の換気、こまめな掃除、建具やその他の動作確認。バルコニーに落ち葉やゴミが溜まらないように掃除する。月に1度でも家全体の状況を確認しておくなど。
日々忙しい方も曜日やルールを決めると少しずつ習慣化されるかと思います。
できることから少しずつ。が大切ですね。