年に4回あります!~じつは夏だけじゃない『土用』の過ごし方~
「土用」と聞くと「夏の土用の丑の日=うなぎ」
を思い浮かべる方が多いと思います。
私もついつい夏の土用には
うなぎを食べたくなります。
でも実は土用は 春・夏・秋・冬の年4回。
季節と季節の“橋渡し”となる約18日間で、
昔から「体調を崩しやすい時期」とされ、
養生の習慣が大切にされてきました。
つまり土用とは、 自然のリズムに合わせて
体を整える“暮らしの知恵の時間” なんです。
今年2025年の秋の土用期間は、
10月20日(月)〜11月7日(金) の18日間
それぞれの季節に「日」と「食べるとよい食材」
が伝えられています。
各土用期間には縁起がいい干支の日があります。
例えば夏土用なら「土用の丑の日」、
秋土用は「土用の辰の日」です。
この日には、該当する干支の頭文字から
始まる食材を食べるとよいとされています。
春土用(戌の日)
「い」のつくもの、白いもの。
いちご、いわし、いくら、芋、いか
豆腐、かぶ、大根 など
夏土用(丑の日)
「う」のつくもの、黒いもの。
うなぎ、梅干し、うどん
瓜類(きゅうり、ゴーヤ、すいかなど)
秋土用(辰の日)
「た」のつくもの、青いもの。
玉ねぎ、大根、たこ
青魚(さんま、さば、いわしなど)
冬土用(未の日)
「ひ」のつくもの、赤いもの。
ひじき、ひらめ
りんご、かに、パプリカ、トマト
こうして並べてみると、旬の食材や
栄養バランスに合った知恵に
なっているのがわかりますね。
土用期間はどう過ごす?
食べもの以外にも、土用ならではの
暮らし方があります。
【消化にやさしい食事】
胃腸をいたわる時期とされるので、
暴飲暴食は控えめに。
【生活のリズムを整える】
季節の変わり目は体がゆらぎやすいので、
早寝早起き、軽い運動でリズムを整えましょう。
【土を動かす作業は控える】
土用は「土を司る神さま=土公神
(どくじん・どこうしん)」が守護する
とされる期間。
この時期に土をいじると神さまの力を
乱すと考えられていて、昔から
草むしり・土いじり・井戸掘り・増改築
地鎮祭 などは避けられてきました。
【昔からの言い伝え】
「土用に引っ越しや新しいことを始める
のは控える」といった風習もあります。
無理せず穏やかに過ごすことが
養生につながります。
【暮らしの知恵】
梅干しを干す「土用干し」や、灸で体を
整える「土用灸」など、生活に根づいた
習慣もあります。
次の土用にはちょっと意識して
その季節らしい食べ物や過ごし方を
一緒に取り入れてみませんか?
体をいたわりながら、
季節を感じる食卓になります♪
昔ながらの知恵を、いまの暮らしに
ちょっと取り入れるだけで、
心も体もほっとするものです。
参考にしたサイト・書籍
農林水産省「季節の行事と食文化」
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/
国立国会図書館「日本の年中行事に関する調査」
https://rnavi.ndl.go.jp/
Webサイト「暮らし歳時記」土用のページ
https://www.i-nekko.jp/
高橋一男『暮らしの歳時記 365日』(講談社文庫)
三浦康子『和の行事を楽しむ暮らしごよみ』(ナツメ社)
石田千『二十四節気・七十二候の暮らし便利帳』(朝日新聞出版)
谷川健一『日本の神々―神社と聖地』(白水社)
最後までお読みいただき
ありがとうございます。
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